2019年5月25日発行、全頁、A5判、700円
目次
■ 近況と所感…………………………………………………………………………………………… 2
■『唯識三十頌』を学ぶ(6) …………………………………………………岡野守也… 5
■ コスモロジー心理学入門(1) ……………………………………………岡野守也… 27
■ 新・ゴータマ・ブッダのことば(17) ………………………………羽矢辰夫… 31
■「意識」と「感覚・情動・思考」との分離(1)…………………増田満…… 33
■ ベラー『徳川時代の宗教』を巡って(12) ………………………三谷真介… 43
■ 講座・研究所案内………………………………………………………………………………… 50
■ 私の名詩選(64) 良寛詩「我昔学静慮」…………………………………………… 52
編集後記
新元号での初回の号です。「令和」となったこと、やはり帰る=目指すべきは「和」なのだと感じます。主幹の唯識三十頌講義は、今回二十の随煩悩、特にそれらの症状が意識の病気、マナ識の病原からいかに生じているかを新たに語り直しています。唯識の私たちへの病理診断は痛いほど鋭く的確ですが、実際慢性病の治療にはしっかりとした病識が必要です。次回は明るく希望ある善の話で、病気があれば幸いなことに治療もありうるわけです。今回から主幹のコスモロジー心理学入門が始まりました。心の慢性病で癒すべきはコスモロジーだと学んできました。治療だけでなく、根本治癒の見通しが示された時代であることは、何よりの希望でしょう。羽矢先生の「ブッダのことば」は、今回は初めて教えが説かれた五人の苦行仲間の覚りについてです。増田さんはハラリの近刊をもとに、その内面象限に関する議論が著名な哲学者らと比較し展開されています。担当によるベラー著を巡る議論は、前提となる言語的分別の問題について掘り下げました。(担当)
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