会報誌「サングラハ」第164号(2019年3月)について

2019年3月25日発行、全48頁、A5判、700円

目次

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■ 近況と所感…………………………………………………………………………………………… 2
■『唯識三十頌』を学ぶ(5) …………………………………………………岡野守也… 5
■ 新・ゴータマ・ブッダのことば(16) ………………………………羽矢辰夫… 28
■ 『ホモ・デウス―テクノロジーと
サピエンスの未来(上下)』を読んで(2) …………………増田満…… 30
■ ベラー『徳川時代の宗教』を巡って(11) ………………………三谷真介… 38
■ 講座・研究所案内………………………………………………………………………………… 45
■ 私の名詩選(63) 毬つきの良寛詩……………………………………………………… 48

編集後記

平成最後の『サングラハ』となりました。主幹の『唯識三十頌』講義録は、今回、根深い原罪にも相当するような意識上の根本煩悩についてですが、唯識の煩悩の指摘は性悪説にとどまらず、善さらに覚りの可能性とその実現のためのもので、厳しくも建設的です。それにしても古代において、自らをすら相対化し覚りの手段に過ぎないと説く思想・宗教がすでに存在したこと自体、それらの絶対化が大問題となっている現在に、人の意識進化の先例と展望を示していると思われました。羽矢先生の記事では、覚りの後に修行仲間に教えを語り始めたブッダが描かれています。増田さんの記事は話題の書の書評後半、ハラリの問いかけは重いものがあります。三谷の記事は実態に合わせ従来の書評から改題しました。(担当)

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